この記事では、ノースウェスタン大学の研究で分かった「うつ病を簡単に見分ける方法」を紹介します!
気分が落ち込んでいる時って、ネットでやたらネガティブなものを検索してしまったり、もしかしたらうつ病かもと思いネットにあるうつ病診断を受けてみようとサイトには飛ぶものの結果をイマイチ信用できないパターンがすっごく多いですよね。
私も「やろう!」と決めるけど、気づいたら途中でやめちゃったが何度あったか。。 最初はやる気になって質問に答えていくんですが、質問の答えに自信が持てなかったり、答えなくてはいけない質問の量がおおくて途中で心が折れてしまったり。意外と、うつ病テストって大変ですよね。
でも、ノースウェスタン大学の研究によると86.5%の精度でうつ病かどうか判断する方法があるんです。
この記事に書いている「うつ病を簡単に見分ける方法」を実践していくだけで、あなたも重度のうつ病になる前にうつ病であることを認識することができてメンタルの改善を目指せます!
結論を先にいってしまうと、スマートフォンの使用時間のチェックが重要です。じつはうつ病の基礎である嫌なことから目を逸らす「回避行動」を見極めると、早期にうつ病に気づくことができるんです。
では、そんなノースウェスタン大学の研究で分かった「うつ病を簡単に見極める方法」について、これから詳しくお伝えをしていきますね。
ノースウェスタン大学の研究で分かった86.5%の精度でうつ病を診断できる方法
これはノースウェスタン大学が40人を対象に行った研究(R)で、分かりました。
どのように行ったのかというと、まず、研究開始前に参加者にうつ病の診断で広く使われるアンケート(PHQ-9:Patient Health Questionnaire )に答えてもらいました。
PHQ-9テストとは、日々の生活でどれだけメンタルが落ち込んでいるかを計るテストのことです。やったことがある人は結構多いのではないでしょうか?
具体的には以下の内容の質問に答えてもらうテストになります。(1.とても当てはまる 2.当てはまる 3.どちらとも言えない 4.当てはまらない 5.全く当てはまらない)
- 物事をすることにほとんど興味や喜びはない。
- 眠り続けたり、寝すぎたりする問題はありませんか?
- 疲れを感じているか、エネルギーが少ないと感じますか?
- 食欲がないまたは食べ過ぎてしまう事はありますか?
- 新聞を読んだり、テレビを見たりなど、物事に集中するのに問題がありますか?
- 死んだ方が良いと思うか、何らかの形で自分自身を傷つけると思いますか?
といった感じの内容です。
研究に参加した40人の参加者のうち、14人はうつ病の兆候がまったく無く、14人は軽度から重度のうつ病の症状があったそう。。
次に、スマホの使用データとGPSデータを使用してアルゴリズムを作成。
アルゴリズムを使って「参加者がどこにいたのか?」「どのくらいスマホを使用していたのか?」という2つのポイントを調査してうつ病の診断テストとの相関関係を調べたという内容です。
メンタルが落ち込んでいる人ほどスマホを使う
スマホの使用時間のデータによる「どのくらいスマホを使用したか?」を調べた結果。。
- スマホの使用時間が長いほどメンタルが落ち込んでいる可能性が高い!!
- うつ病の人のスマホの使用時間は平均68分!
- うつ病でない人のスマホの使用時間は17分!
メンタルが落ち込んでいる人ほどスマホの使用時間が長くなる傾向があることがハッキリデータに現れたんですね。
メンタルが落ち込んでいる人ほど外出しない
GPSを使用したデータによる「参加者がどこにいたのか?」を調べた結果は、、
- ほとんどの時間を自宅で過ごす。またはあまり外出しないこともうつ病との関連していた!!
- 日々のスケジュールが不規則で、毎日バラバラの時刻に出勤することもうつ病と関連していた!!
こちらの結果は、直感的かつ経験的にもかなり納得ですよね。。
私も、メンタルがやられている時ほど、「外出しないで家の中でゴロゴロしている」という経験が数え切れないほどありますからww
さらにすごいのが精度でして冒頭にも書いた通り
- スマホの使用時間のデータを使用すると86.5%の精度でうつ病の人を特定できた!!
86.5%はかなりすごい的中率ですよね。。では、なぜ「スマホの使い方」でうつ病が分かるのでしょうか??
うつ病の人は嫌なことから目を逸らすために「回避行動」をとりがち
この研究を行った、臨床心理学者で予防医学の教授であるモール氏は次のようコメントしています。
「うつ病の人は多くの場所に行かない傾向があることを示すデータは、うつ病に見られるモチベーションの喪失を反映しています。
また、人々が落ち込んでいるとき、彼らは撤退する傾向があり、外に出て物事をするモチベーションやエネルギーを持っていません。
携帯電話を使用しているとき、厄介なもの、痛みを伴う感情、または困難な関係について考えることを避ける可能性が高く。これは、うつ病に見られる回避行動です。」
とのこと。。つまり、「嫌なことが起きている現実から目を逸らすために、スマートフォンでネットサーフィンをしたりゲームをして現実逃避をしている。」ということになります。
たしかに、ただでさえメンタルがズタボロ状態で、「現実と向き合う」なんて相当勇気が必要になってきますし、なんならこの嫌な出来事から逃げてしまいたいと思う事は当たり前なのかもしれません。。
私もメンタルが落ち込んでいる時は、「1日中家の中で過ごす」ということは良くするのでかなり納得です。
現実逃避や回避行動という言葉でくくられるのは、少し嫌な気分になりますが、反論はできないですよね。。。
ただ、この研究の最も重要なポイントはそこではありません。。
「ワンタッチ」で知ることができる「スマホうつ病診断」のメリットとは?
この研究のすばらしいところは、「うつ病の診断に必要なテストやアンケートに答えることなく、うつ病をかなりの精度で検出することができる」という点です。
現在はうつ病の研究も進み、うつ病に関連する行動の客観的な尺度がかなり多くあります。
具体的には、
- 外出しない
- 他人との交流を持とうとしない
- 集中力が続かない
などが含まれます。
それらの行動を自動的に検出することができるので、私たちにかかる手間や負担がかなり減り、重度のうつ病になる前に、迅速に医療の介入を行う事ができる可能性があるんですよ。
これはかなり使い勝手がいいのではないでしょうか?
スクリーンタイムを使って自分の使用時間を調べてみよう。
iPhoneを使っている人なら、「設定」から「スクリーンタイム」をタップすると、自分自身がどのくらいの時間スマホを使用しているのか?または、どのアプリを使用しているのか?などを知ることができるので、調べてみたはいかがでしょうか?
もし、スマホを使いすぎていると思ったら、
- スマホの使用時間を減らす。
- 外出することを心がける。
- 定期的な睡眠リズムを維持する。
などを心がけてみるといいのかもしれません。。
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