ペンシルベニア大学の研究/夏に生まれた子犬は心臓病のリスクが高い
6月~8月に生まれた犬は後々、心臓病にかかるリスクが高いそうです。
そのリスクは7月が最も高くて47%も高くなるとのこと。。。
なぜそんなことが起きるのかというと「大気汚染が原因」の可能性があるそう。。
これは、2018年にペンシルベニア大学が253種類の犬種を含む12万9778匹の犬のデータを調べた研究(R)で明らかになりました。
遺伝的に心臓病になりにくい犬種ほど大気汚染の影響を受ける
犬好きの方なら、犬種によってかかりやすい病気があるというのは知っていると思います。
しかし、この研究では「遺伝的に心臓病の素因を持たない犬種」のほうが心臓病になるリスクが高いという事が分かったんですね。。
遺伝的に心臓病の素因を持たない犬種は以下の通りです。
- ノーフォークテリア
- バーガーピカール
- アメリカンスタッフォードシャーテリア
- イングリッシュトイスパニエル
- ブーヴィエデフランドル
- ボーダーテリア
- ハバニーズ
日本では、あまり聞き馴染みのない犬種ばかり。。
この犬種のワンちゃんたちは「遺伝的には心臓病にはかかりにくい」とされているわけですが、6月~8月の期間に生まれた子は後々、心臓病にかかるリスクが高い!
つまり、遺伝子以外の他の原因が心臓病にかかるリスクを上げているということ。なぜ心臓病にかかるリスクが高くなるのでしょうか?
それは、この6月~8月の期間は大気汚染にさらされるピーク期間だからなんだそうです。
犬の心臓は人間の心臓と構造が似ている!/大気汚染の人間への影響を調べるうえで重要!!
また、犬の心臓の構造は人間の心臓とよく似ていているために、犬の心臓を研究することは重要な事と研究者はコメントしています。コメントを引用すると、、
「犬の心臓は人間の心臓血管系に非常に類似したモデルであるため、犬を研究することは重要です。
また、人間と犬は一緒に生活を共有し、同様の環境影響にさらされているため、両方の種でこの誕生シーズンと心血管疾患の関係を見ることは、この誕生季節の病気関係の背後にあるメカニズムを照らします。」
人間を対象にした研究でも似たような結果が!?
ちなみに人間を対象に「生まれた月と病気の関係性」を調べた論文でも「妊娠中」また「出生時」に大気汚染にさらせることは、心臓病にかかるリスクと関係しているということが分かりました。
この論文(R)は2017年9月に発表されたもので、1,050万人の患者のデータを調査しました。
結果は、妊娠初期に大気汚染にさらされた人たちは、心房細動(不整脈)になるリスクが9%高いとのこと。。
大気汚染ってめちゃくちゃ怖いものなんですね。。空気品質モニターみたいなガジェットが欲しくなりますな。。
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