離婚に関する研究では、「子供の性別が両親の離婚に影響を与えているのではないか?」という主張が物議を交わしていたりしたのですね。
具体的には、「娘を持つ両親は息子を持つ両親より離婚する可能性が高いんじゃないの?」みたいな感じです。
ですが、データとしてもいまいちであまり信用できなかったのですよ。ただ、そこのところを別の角度で調べた論文がありまして、かなり面白かったので紹介したいと思います。
子供の性別は両親の離婚に影響を与えるのか?
これは、オランダのメルボルン大学が200万人以上を10年にわたって追跡した研究です。(R)
この研究によると、「離婚のリスクは、子供の年齢が上がるにつれて(成人するまで)増加する!!」
しかし、「父親に女兄弟がいた場合はこのリスクは消える!」とのこと。。
どのように調査したのかというと、、
- 結婚式
- 出産
- 離婚の正確な日程
- 子供の性別
- 出産から何年後に離婚したのか
みたいなデーターを調べたんですね。。
それで何が分かったのかというと、、
- 12歳までは子供の性別が両親の離婚に与える影響の違いはなかった!!
- ただ、13~18歳までは男の子よりも女の子のほうが両親が離婚する確率が高い!!
- 息子の場合は、10.7%
- 娘の場合は、11.5%
13~18歳までの期間は女の子のほうが5%程高いという結果になったんですね。
理由はいったい何なのか?という疑問についてもこの研究は調べてくれていてなかなかナイスであります。
なぜ娘を持つ親のほうが離婚率が高いのか?
ここに関しては別の分析結果で、
- 10代の娘を持つ両親は子育ての意見が対立しがちで離婚にも前向きだった!
- 10代の娘は、母親との関係よりも、父親との関係が悪いと報告した!!
といった感じのものが出ていたので、これに目をつけて「父親側が10代の娘の扱いが下手なんじゃないの?」という仮説を立てて調べてくれています。
具体的には、父親に「姉妹がいて一緒に育った」or「姉妹がいなかった」の2つを比較したわけです。
結果は読み通りで、、、
- 姉妹がいて一緒に育った父親は、10代の娘からくる離婚リスクの増加に直面しない!!
- 逆に姉妹がいない父親は離婚リスクが増加した!!
私も姉がいるのおかげで、「女の子に対する幻想」とか「女はこうあるべきみたいな偏見」が少ない気がするので、ここに関してはものすごく納得ですね。
また、子供に接する態度も重要になることが分かりました。
「父親は頑固で力強く、母親はやさしく」みたいな男と女の役割を分ける「伝統的な態度」で接する両親は10代の娘からくる離婚率の増加がより高かった!!そうです。
最後に
子供の性別からくる離婚率の違いは10代だけであって、全体的には変わらないとのこと。。
娘をお持ちの方は、男女平等主義的な態度で接したほうがいいのかもしれません。。
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