学生の睡眠不足を治すには始業時間を45分遅らせるべし!という論文

不眠症を治すためには

学校の成績を上げるには、当然勉強する時間を作る必要がありますよね。それでよく犠牲になるのが睡眠時間です。

つまりは、「学業のために睡眠時間を削っている」のが普通なのですが、近ごろチェックした論文が「学校の開始時刻を遅らせると睡眠が改善されて幸福度も上がる」という通常とは逆の内容で面白かったので紹介したいと思います。。

学校が始まる時間を遅らせるといいことだらけ

これは、シンガポールの女子中学生375人を対象に1ヶ月~9か月かけて行われた研究です。(

具体的には、学校が始まる時間を45分後ろに遅らせる(7時30分から8時15分にした)ことで若者の睡眠と幸福への短期的および長期的な影響について調べたそう。(ちなみに、学校が始まる時刻を遅らせただけで、終わる時刻には変化が無いように時間割を再構築しています。)

なぜこのようなロジックにいたたっかというと、上にも書いた通り、学校での成績には勉強時間を作るのが必要で、よく睡眠時間を削るという方法が取られがちです。

しかし、その結果一般的に推進されている必要な睡眠時間(8~10時間)を下回ってしまう現象が起きます。いわゆる睡眠不足ですね。

睡眠不足になると、新しく物事を覚えるのに必要な認知機能が低下してしまいます。そして、メンタルの悪化にもつながることが科学的に証明されています。

つまり、学校の成績のために睡眠を削るというのは本末転倒だよねということ。。そこで、考えられたのが、学校が始まる時間を遅らせるという手法なわけです。

始まる時間が遅れるという事は、当然眠れる時間が増えるわけで、睡眠時間を確保するためには、ナイスな案!!

学校の始まる時間を45分遅らせた結果は以下の通りです。

  • 1か月後に睡眠時間が25分増加した!!
  • 主観的な眠気と幸福感が改善した!!
  • 特に睡眠時間の増加はパフォーマンスと幸福感の大幅な向上に関連していた!!
  • 8時間しっかり眠れている人の割合が約2倍(6.9%~16%)になった!!

といった感じ。。学校が始まる時間を遅らせることによって、「睡眠時間が確保されて、日中のパフォーマンスとメンタルにいい影響を与える」という事が分かったんですね。。。

日本で、導入されるのはまだまだ先の話になりそうです。。。

ですが、「勉強より睡眠を優先したほうがいい」という事なので、日頃、勉強に追われている学生さんは「明日のためにも今日はもう寝るぞ!!」っていう自分を納得させることができる内容なのである意味朗報なのではないでしょうか?

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