ウォーキングの効果は場所によって変化する!?/その意外な理由とは

運動

最近「運動習慣を身に着けたいなぁ」と思っていて運動系の論文を漁っているのですが、その中で「ウォーキングは健康にいいけど、効果は場所によって変わってくるぞ」という内容の論文があってなかなか面白かったので紹介したいと思います。。。

ウォーキングは健康にいいが大気汚染にさらされるとプラスの影響が相殺される

これはデュ―ク大学がロンドンで行った研究(R)で、2012年10月~2014年6月までの間に119人の高齢者の参加者を調べたものです。

119人中「40人は健康な人」「40人は慢性閉鎖性肺疾患(COPD)の方」「39人は虚血性心疾患(狭心症など)の方」簡単に言うと「健康な人から心臓と肺に問題を抱える人」を集めたんですね。

どのように調査したのかというと、、、

まず、参加者に「都市部にある公園(ハイドパーク)」と「交通量が多く混雑する場所(オックスフォードストリート)」の2か所で2時間ウォーキングしてもらいました。

それでウォーキング前後に身体測定で以下の内容をチェックするというものです。

  • 肺活量
  • 血圧・血流
  • 動脈硬化

それで何が分かったのかというと、「大気汚染にさらされるとウォーキングの健康にプラスの影響が相殺される可能性がある!!」ということ。。。

具体的には、、

  • ハイドパークでウォーキングした参加者は最初の1時間で肺活量が改善した!
  • さらに大半は24時間以上効果は維持された!!
  • オックスフォードストリートでウォーキングした参加者は最初にわずかな改善を見せたがその後増加することはなかった!
  • ハイドパークは「健康な人とCOPD患者は24%以上」「心臓病患者は19%以上」動脈硬化が減少した!!
  • オックスフォードストリートの場合は、健康な人はわずか4.6%COPD患者は16%心臓病患者は8.6%動脈硬化が減少した!!

オックスフォードストリートの場合は、健康な人はわずか4.6%COPD患者は16%心臓病患者は8.6%動脈硬化が減少した!!

ロンドンの国立研究所によると、、

「他の最近の研究からの証拠と合わせて、我々の調査結果は、私たちが都市部などの忙しい街で目の当たりにしている大気汚染レベルに耐えることができないことを強調しています。」

とのことです。個人的にも、「自動車から出る排気ガスなどにさらされると、心血管系や呼吸器系に悪影響がある」みたいな論文を、ちょこちょこ目にするので納得しています。

また高齢者をはじめCOPD患者、にとってウォーキングは、手軽にできる唯一の運動でもあるので、効果が減少してしまうのは避けたいところ。

効果を半減させないためにも、運動する場所は交通量が多く場所は避けて公園などにしたほうがいいのかもしれません。。。

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