不眠症を治すたった1つのコツ
不眠症を治すコツは「あえて眠らないこと」です。
たとえばここに、粘り強いのAさんとすぐあきらめるBさんの2人の不眠症がいたとします。
Aさんは粘り強い性格ですから、自分ができるようになるまで何事にも食らいつくように努力します。タフなうえに生真面目な性格のためベットに入って30分以上眠れなくても目を閉じて眠るように努力をします。 ベットに入って1時間が過ぎようものなら、眠れないのは自分が悪いと自己批判をして、さらに15分目を閉じ続けるのです。
一方Bさんは、努力は苦手でしたがあきらめがいい性格。あまりにすぐあきらめるため、ベットに入ってすぐに眠れなかったら眠ることすらあきらめて寝室から出てしまいます。 それでもBさんは眠れない事を気にしません。 15分ほどたち眠気を感じたBさんは、再びベットへ、しかし全く眠れません。またBさんはベットから出て眠気が来るのを待ちます。
さて、あなたはAさん・Bさんどちらが不眠症を治すことができると思いますか? じつはBさんです。不眠症を治すコツは「あえて眠らないこと」なのです。
ではなぜあえて眠らないが不眠症を治すのに効果的なのでしょうか?
あえて眠らないが不眠症を治す理由
あえて眠らない事が不眠症を治すのに効果的な理由は、「ベットの正しい使い方を再認識できるから」です。眠れないのにベットの中にいると「ベットは眠れない場所である」と脳が錯覚してしまうんですね。ベットでスマホや勉強をしたりするのも脳が錯覚してしまう原因です。
あえて眠らないようにすると「ベッドは眠るべき場所なんだ」っていう当たり前の事実を脳に改めて教えることができます。いままでは、「寝室やベットはスマホでゲームをしたり勉強したりする場所である!!」と思いこんでいた脳に正しいベットの使い方を教えてあげるわけです。
じつは、「あえて眠らない」を正しく行うためのメゾットが存在します。それは、刺激制御療法という名前のテクニックです。これから詳しく説明していきたいと思います。
「正しくあえて眠らない」を行える「刺激制御療法」とは
刺激制御療法とは、不眠症に対する認知行動療法の1つです。
刺激制御療法は薬を使わない不眠症治療で有効だと考えられていて、長くにわたって使用されている治療法です。まぁ簡単に言ってしまうと不眠症を治す最強テクニック。
最も効果のある不眠症を治す快眠テクニックってなんなの?ってのを調べたメタ分析で、睡眠制限療法とともに最も不眠症に効果があると分かったテクニックでもあります。
刺激制御療法って言葉がイマイチ何をするのか伝わりにくいせいで、少しとっつきにくいかもしれませんが、効果はのほうは科学的にも実証済み。
- 刺激制御療法は不眠症に対する認知行動療法の1つ
- 不眠症に効果的と考えられていて、長くにわたって臨床の場で使用されている治療法
- メタ分析の結果「不眠症に最も効果があるテクニック」という事が分かっている
やり方
- 眠いときだけ寝る:本当に眠たいときだけ眠るようにしてください。「眠い」の定義は、今起きたら当分目覚めることができないくらい、強烈な眠気です。
- 休日でも毎日必ず同じ時間に起きる:体内時計の混乱は不眠症の原因の1つです。8時間しっかり眠ろと、4時間しか眠れなくても、同じ時間に起きましょう。
- 10〜15分後に眠れない場合は、ベッドから起きて別の部屋で眠くなるのを待ちます:薄暗い環境で本を読むなどリラックスできる活動を取りましょう。スマホはNGです。ブルーライトは眠気を飛ばしてしまいます。本当に眠いと感じた時にベッドに戻ってください。就寝後、10分以内に眠りにつかない場合は再び起きます。眠れるまで繰り返します。
- ベッドは睡眠以外の目的で使用しない:YouTubeを見たり、勉強したり、lineで友達とやり取りをする、などはNGです。とにかく眠ること以外でベットは使わないこと
効果が出るまでの期間は?
刺激制御療法は最初の数日~1週間ほどは眠くて本当につらいですが、1週間を乗り越えると急に楽になります。
私も実際に試してみたのですが、1週間ほどしたらめちゃくちゃ眠るのが楽になりました。。
まずは、1週間やってみることをおススメします。
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