この記事では「ノンアルコールビールの睡眠への効果」について書いています。
ビールは睡眠を浅くしてしまうので、飲まないほうがいいと聞いたことがありませんか?
私もそうだったのですが、最近読んだ論文では、「ノンアルコールビールを飲むと眠れるようになるよ」との事。
なかなか面白くて参考になったので、ブログで紹介したいと思います。。。
就寝前にノンアルコールビールを飲むだけで眠れるようになる
ノンアルコールビールを飲むだけで眠れるようになります。
これは、2014年にエストレマドゥーラ大学が、大学生30人を対象に3週間かけて行った研究です(1)。研究はシンプルなもので参加者に夕食後にノンアルコールビールを1杯飲んでもらったんだそう。その結果はどうなったのかというと、、、
- 主観的な睡眠の質が改善した!!(よく眠れたなぁと感じた)
- 寝つきが良くなった!!
といったことが分かりました。
また、別の研究でも夕食後にノンアルコールビールを飲むと「主観的な睡眠の質が改善した!!」という結果が出ています(R)。
主観的な睡眠の質ってのはものすごく重要なんですね。2017年のアラバマ大学の研究では、本当はよく眠れているのに「自分は不眠症だ」と思っている不眠症患者は全体の37%もいるそうです(2)。
つまり、よく眠れたなぁと思えるだけで不眠症を克服できる人が全体の37%もいるという事。
試してみる価値はあるではないでしょうか?
なんでノンアルコールビールを飲むと眠れるようになるのか?
ノンアルコールビールを飲むと眠れるようになる理由は、「リラックス効果のある神経伝達物質GABA」が活性化するからです。
ガンマアミノ酪酸(GABA)
眠るためにはリラックスが必要です。GABAは、脳の中枢神経系をリラックスさせる事ができるため睡眠改善効果があります。
GABAを活性化させるのはビールに含まれているホップという成分が原因です。
ホップとは
ホップとは、植物の雌花のことです。ビールの苦みを出すのに使用されるため、一般的にはビールの成分として認識されています。
よくビールを飲むと眠れるようになるといいますが、あの原因はアルコールとホップが原因なんです。
ホップの歴史は面白くて、昔ヨーロッパでは、ホップを栽培する労働者が仕事中によく眠りにつく傾向があることに気づき始めました。
ただ、彼らの仕事は他の肉体労働より厳しいものではなかったので、ホップに鎮静作用があるのではないかと考え始めたんですね。
初期の研究では、なかなか証拠を見つけられずにいたんですが、最近になって不安軽減や睡眠障害への研究がよく行われるようになったそう。
その研究が冒頭で書いた、2014年にエストレマドゥーラ大学が、大学生30人を対象に3週間かけて行った研究です。
まとめ
- 就寝前にノンアルコールビールを飲むと眠れるようになる
- 眠れるようになる理由は、ホップが脳をリラックスさせる神経伝達物質GABAを活性化させるから
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