アシュワガンダは「睡眠の質」「寝つきの良さ」を改善する!という最新研究

アシュワガンダ

少し前に「アシュワガンダの効果をまとめた記事」を書いたんですが、どうもアシュワガンダは睡眠にも効果があるみたいです。

2019年9月28日に、医学ジャーナル「cureus(キュウレス)」で発表された最新の研究によると、

、アシュワガンダサプリ(KSM-66)を飲むことで睡眠の質、眠りにつくまでの時間、睡眠効率が改善したそう。

面白かったのでブログに紹介したいと思います。

アシュワガンダは、あなたの睡眠を改善するかもしれない

これは2019年にインドのマハラシュトラ州カルワにあるプラクルティ病院で行われた実験(1)。

合計60人の不眠症患者対象に行われました。参加者は「睡眠に問題を抱えているが、精神的な問題は抱えていない」とのこと。

この実験では参加者をランダムに2つのグループに分けて違いを調べたそうです。

  1. アシュワガンダを飲むグループ:KSM-66(最高濃度のフルスペクトルアシュワガンダ根エキス300 mg)を飲んでもらうグループ(n=40)
  2. プラセボグループ:でんぷんの入ったカプセルを飲んでもらう(n=20)

それぞれのグループに10週間飲んでもらいました。

また、手首に装着するタイプの「睡眠アクティブグラフィー」を使用して、睡眠のさまざまな側面を評価したそうです。具体的には、

  • 睡眠潜時(SOL):眠りにつくまでの時間のこと。
  • 総睡眠時間(TST):トータルで何時間寝た?
  • 睡眠効率(SE):「ベットで過ごした時間」に対する「実際に眠った時間」の割合。
  • 中途覚醒(WASO):夜中に目が覚めたかどうか?

みたいな事を評価したんですね。

それで、結果はどうなったのかといいますと、

  • アシュワガンダは、プラセボと比較して「睡眠潜時(SOL)」「中途覚醒(WASO)」のスコアが大幅に減少した!!
  • 睡眠効率(SE)も有意な改善が見られた!!

といった感じ。

つまり、眠りにつくまでの時間が短くなり、夜中に目が覚めることが減ったため、睡眠効率が改善したという事だと思います。

睡眠の質もガッツリ上がったぞ!!

さらに、この研究は「睡眠の質」や「不安」も評価しているんですね。具体的には、

  • ベッドでのトータル何時間過ごしたか:睡眠日誌を使用してもらった。
  • 主観的な睡眠の質:昨晩はぐっすり眠れたか?みたいなこと。
  • 客観的な睡眠の質:ピッツバーグ睡眠質指数(PSQI)というテストを受けてもらった
  • 客観的な不安の評価:ハミルトン不安評価尺度(HAM-A)というテストを受けてもらった

を評価した。

その結果なにが分かったのかといいますと、、

  • 睡眠の質の有意な改善が観察されました(p、0.002)。

といった感じです。また、この研究では副作用は確認されなかったとのこと。

ただ、アシュワガンダの睡眠への影響を調べた研究は、まだまだ少ないです。

なので、手放しでおすすめできるほどではないのかもしれませんが、睡眠に悩んでいる人は試してみる価値はあるかも。。。

あくまで参考までに、、

【要約】

2019年9月28日に、医学ジャーナル「cureus(キュウレス)」で発表された最新の研究によると、アシュワガンダサプリ(KSM-66)を飲むことで「睡眠の質」「睡眠潜時」「睡眠効率」が改善しました。

実験で使用された「KSM-66」ってどんなサプリ?

今回紹介した実験で、使用されたKSM-66というアシュワガンダサプリが気になったので( ..)φメモメモ 

KSM-66について、分かったことは大きく2つです

  1. アシュワガンダハーブに含まれているさまざまな成分を抽出している(2)。
  2. 臨床試験(RCT)が22件行われているおり効果が確認されている(2)。

KSM-66はアシュワガンダハーブに含まれているさまざまな成分を抽出している

今回実験で使用された「KSM-66」は、アシュワガンダハーブに含まれるさまざまな成分を抽出しているサプリメントです。

フルスペクトルサプリみたいな言い方をします。

フルスペクトルサプリとは、元になっている植物の本来の栄養素に近い形のものです。

植物由来のサプリは、文字通り植物からエキスを抽出してできています。

大きく分けると2つになるんですね。

  • 特定の成分だけ抽出しているタイプ
  • 元の植物に本来含まれているさまざまな成分を抽出しているタイプ

といった感じです。

【ポイント】

イマイチ分からない方は、「白米と玄米」で考えてみるといいでしょう。

「白米は玄米を生成した物」「玄米のほうが栄養価が高い」という事を聞いたことがあると思います。

なので、とりあえずここでは「単体のみ抽出=白米」「フルスペクトル=玄米」みたいに捉えておけばOK!

今回実験で使用された「アシュワガンダサプリ(KSM-66)」単体ではなくフルスペクトル。

なので、アシュワガンダハーブに含まれているさまざまな栄養素が含まれているんだそう。

そもそもアシュワガンダハーブの有効性は、、

  • アルカロイド(イソペチエリン、アナフェリン、クセオヒグリン、アナヒグリン、トロピンなど)
  • サポニン、ウィタノリドと呼ばれるステロイドラクトン

など、さまざまな成分の複雑な混合物に起因すると考えられています。

人を対象にした臨床試験(RCT)が22件行われている

今回実験で使用された「アシュワガンダサプリ(KSM-66)」は、信頼度が高い研究が22件行われているサプリです。

信頼度の高い研究とは、「RCT(ランダム比較研究)」3)と呼ばれるもの。Wikipediaから引用すると、、

ランダム化比較試験(ランダムかひかくしけん、RCT:Randomized Controlled Trial)とは、評価のバイアス(偏り)を避け、客観的に治療効果を評価することを目的とした研究試験の方法である。

従って根拠に基づく医療において、このランダム化比較試験を複数集め解析したメタアナリシスに次ぐ、根拠の質の高い研究手法である

Wikipedia

といった感じ。最も信頼できるデータではないですが、信頼度は上から3つ目になります。

「RCT(ランダム比較試験)」がちゃんと行われていて効果が確認されているのは、なかなか頼もしいですな。

個人的には「なかなかいいのでは?」と思ったのでさっそく注文してみました。

興味がある方は試してみるといいかもしれません。

【補足】

医学的に最も信頼がおけるデーターは「診療ガイドライン」です。

これは、医療現場において適切な診断や治療を目的とした、診療の根拠や手順についての最新の情報を専門家の手で分かりやすくまとめたもの。

つまり、私たちが、普段病院で受けている「治療」や「診断」が1番信頼度が高いわけです

まとめ

2019年9月28日に、医学ジャーナル「cureus(キュウレス)」で発表された最新の研究によると、アシュワガンダサプリ(KSM-66)を飲むことで睡眠の質、睡眠戦時、睡眠効率が改善しました。

今回実験に使用されたアシュワガンダサプリ(KSM-66)は人を対象にした臨床試験(RCT)が22件も行われているため信頼度は高いと思います。

参考資料

1. Langade D, Kanchi S, Salve J, et al. (September 28, 2019) Efficacy and Safety of Ashwagandha (Withania somnifera) Root Extract in Insomnia and Anxiety: A Double-blind, Randomized, Placebo-controlled Study.「 cureus

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