座りっぱなしは体に悪いということを聞いたことがあると思います。
では、座っている時間が長いとどのようなデメリットがあるのでしょうか?
最近チェックした論文によると、座っている時間が長くなると睡眠の質が低下してしまうそうです。
さらに、不眠症や睡眠障害になるリスクが高くなるんだそう。
座りがちな行動が増えると「不眠症や睡眠障害」になるリスクが高くなる
座りがちな時間が長いと、不眠症や睡眠障害になる可能性が高くなります。
イスに座っているやソファーなどで横になる行動は、エネルギーの消費が低くなってしまうため良質な睡眠を取れなくなってしまうからです。。
実際に、科学的にも確認されています。16件の先行研究を分析した系統的レビュー論文では、「 座りがちな行動が長引くと、不眠症や睡眠障害のリスクが高くなる傾向がある 」と示唆しています(1)。
座りがちな行動は不眠症や睡眠障害になる可能性が高くなるため注意が必要です。
座りがちな行動とは
座りがちな行動とは、「イスに座っている」や「ソファーで横になっている」時に、やる行動の事です。なので、
- ゲームをしている
- 家でスマホをいじっている
- テレビを見ている
- デスクワークの仕事をしている
などの行動は座りがちな行動になります。
座りがちな行動は、睡眠の質を低下させるが、睡眠量とは相関がない!!
座りがちな行動は、睡眠の質に影響を与えるが、睡眠の量には影響がありません。
2017年カナダの研究によると、「座りがちな行動は、睡眠の質を低下させるが、睡眠量とは相関がない」と示唆しています。。
この研究は、 10代の若者658人を対象に行われたもので、「日中に行われている運動などの身体的活動」と、「座りがちな行動」が「睡眠の質と量」にどのような影響があるのかを調べてくれていて参考になりました。(R)
どのような方法で調べたかというと・・・・・・
身体的活動:過去1週間の総身体活動時間を調べた。(軽い、中程度、高程度の運動)
座りがちな行動:過去1週間のテレビを見たり、パソコンなどのコンピューターを使用した1日あたりの時間数を調べた。
みたいな感じで、過去1週間でどのくらい体を動かしているか、または、座りがちな行動を取っているかを調べたんですね。
そのデータを睡眠の質と量との関連性を調べたという研究になります。
睡眠についてもデータも取っています。
睡眠の質/時間
- 過去1か月の睡眠の質を客観的に調べた。(ピッツバーグ睡眠品質指数を使用して)
- 過去1か月の一晩の睡眠時間数を調べた。
そのうえで、年齢、性別、親の教育についての調整したあとにデータを分析したといった感じです。
結果は、
- 座りがちな行動は睡眠量と関連していなかった!
- 身体的活動の強度と期間は睡眠の質や量と関連していなかった!
座りっぱなしは、睡眠の質に悪影響を与えるけど量には悪影響がないみたい。
テレビを見る時間を短くするのが重要かも!!
この研究では、他にも面白いことが分かっています。。
- 1日当たりのテレビとコンピュータの使用時間が1時間増えると、睡眠の質が悪いと報告される可能性が増加した!!テレビは17%増加/コンピューター13%増加
- さらに身体的活動を調整した後も、テレビの使用と睡眠の質の悪さとの関連は変わらなかった!
体を動かしても、テレビを長時間見ていると睡眠の質が悪くなるってのが面白いですね~。
作業するときは、スタンディングデスクなんかを使ったほうがいいのかなぁ~と思う内容でした。。
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